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夏の夜会 著:西澤保彦

夏の夜会

西澤保彦:著
光文社 ISBN:4-334-73887-7
2005年6月発行 定価560円(税込)










西澤保彦の本格推理小説「夏の夜会」…同級生の結婚式に出席、久しぶりに同級生たちと再会し、30年前の小学校時代に起きた殺人事件の記憶がよみがえっていくというような感じのお話…雑誌連載後に2001年に新書で発刊されたものの文庫化。

祖母の葬儀で帰省した、見元は…そのまま小学校時代の同級生の結婚式へ。その式の最中に、テーブルが一緒になった男女5人の旧友同士、思い出話に花を咲かせるが…いつしか話題は、30年前に起きた担任教師が殺された事件の話へ…。各々、曖昧な記憶をたどりながら…やがて思いもよらぬ真相が!

延々と推理合戦が続き、話も二転三転する。確かに本格推理ものなんだけど…ミステリーとしては、ちょっと地味めか?最初から、あやふやな記憶がテーマというのが、ほのめかされていたので、なんとなしに展開は想像できたかな?

まぁ、殺人事件なんてファクターがなくても、30年ぶりに再会した同級生同士が繰り広げる、小学校時代の思い出、記憶なんて、きっとこんなんだろうなぁっていう…誰もが1回くらいは味わうだろう、ノスタルジックな雰囲気はわりとうまく描けている。

友人や憧れの異性…その人たちにも自分の知らないところで、それ相応の人生を送ってきているんだという、当たり前なんだけれど、実際にこういう感情ってあるなぁって部分がリアルに表現されていた。他人の人生が一番ミステリーということなのかな?そういう部分を楽しみたい作品だった。










個人的採点:65点











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